Hair concierge ?小川侑哉です。
【酵素で便秘は解消できる?】腸内環境正常化ができる酵素の摂り方とは・・のお話。
【元々体内にある体内酵素】
私たちの身体には、わざわざ酵素を摂取しなくても、身体の中で作り出すシステムがあります。これを体内酵素といいます。
大きく分けると消化酵素と代謝酵素に分けられ、消化酵素にはさらに種類があります。
●炭水化物分解酵素
唾液に含まれるアミラーゼは炭水化物を分解する消化酵素です。
●たんぱく質分解酵素
胃液の中に含まれるペプシン、膵液に含まれるトリプシンなどの消化酵素があります。
●脂質分解酵素
胃液や膵液に含まれるリパーゼも消化酵素の一つです。
これらは元々体内で作られている消化酵素で、食べ物から摂ることも出来ます。
食べ物を消化した後は、その栄養を吸収し、エネルギーに変えていく必要があります。そのために使われるのが代謝酵素です。これも体内に元々あるものです。
この2つをまとめて潜在酵素と呼ぶこともあります。
【外側から摂取する食物酵素】
それに対して食べ物から摂る酵素のことを食物酵素といいます。食物酵素は体内では吸収されず、食べ物の事前消化をするといわれています。
体内酵素に対して、体外酵素と呼ばれることもあります。
【善玉菌が作り出す腸内細菌酵素】
腸内細菌酵素とは、腸内細菌が作り出す酵素のことです。
実は、元々体内で作り出せる酵素では栄養素の分解に限界があり、それに対応できるようにと腸で作り出されるのが腸内酵素なのです。
つまり、腸内環境を整えるということは、ただ善玉菌を増やして腸の蠕動運動を活発にするだけではなかったんです。
善玉菌の働きを活発にすることで腸内酵素を作り出し、消化吸収を促進するサポートをしてくれるんですね。
【酵素の働きを助ける補酵素】
補酵素とは潜在酵素や食物酵素などの働きをサポートする役割のある酵素のことで、ビタミンやミネラルから出来ています。
例えばビタミンB1は糖を代謝するための補酵素としての役割があります。マグネシウムも糖質や脂質、たんぱく質の代謝には欠かせないミネラルです。
補酵素単体では働くことが出来ず、酵素と一緒になってこそ消化や代謝などの力を発揮することが出来ますし、酵素も補酵素のサポートがあって初めて十分働くことが出来るのです。
酵素と補酵素はお互いがサポートし合う関係なんですね。
【つまり大事なのは食物酵素と腸内酵素、補酵素】
元々体内にある消化酵素と代謝酵素は年齢を重ねるほどに量が減っていくといわれています。
量が減るというよりも、作り出せる力が衰えていく、ということでしょう。
そうなると、消化にも代謝にも影響が出ます。食べたものの栄養素をしっかり吸収し、いらないものは体外に排出する、というシステムがうまく機能しなくなってくるのです。
それが便秘の原因の一つになります。
そこで役に立つのが食べるもので補うことが出来る食物酵素、腸内細菌酵素、補酵素の3つです。
これらは体外から摂るしかありませんので、食事に気をつけないと便秘になる、ということですね。
【消化吸収を良くして腸内環境を整える酵素の便秘解消効果】
便秘とは腸の中に便がたまった状態を指しますが、酵素が排便を促してくれるのでしょうか。
そもそもの酵素の働きから、どのように便秘に効果があるのかを考えてみたいと思います。
【消化吸収をサポートし腸内環境を改善する】
消化不良は便秘の原因の一つです。私たちは食べたものを胃で消化し、小腸で栄養分を吸収してその残りかすを大腸に送ります。
しかし消化も吸収も不十分だと、大量に栄養が残った状態で食べたものが大腸に送られることになります。
残りかすだけなら何とか排出することができても、まだ十分消化吸収できていない状態ですから、そんな大きなものをスムーズに出すことが出来ません。
しかもそれを餌にして悪玉菌が増え、腸内環境が悪化します。
酵素は食べたものの消化吸収を助ける働きがあるので、消化不良を改善して腸内環境を整えることにつながります。
【代謝を促進する】
酵素のもう一つの働きは代謝でしたね。食べたものを消化吸収した後に、エネルギーとして使うためには代謝という過程が必要です。
代謝には3種類あって、
- 基礎代謝
- 生活活動代謝
- 食事誘導性熱代謝(DIT)
ですが、それもエネルギーを消費し、身体を温めてくれるものです。
動かなくても私たちの身体はエネルギーを使っていますし(基礎代謝)、動けばもちろんエネルギーを使います(生活活動代謝)。
そして、食事をする時にもエネルギーが必要です。食べるものからエネルギーを得るわけですが、それを体内に取り込むためにもエネルギーを使っています。
これらの代謝によるエネルギー消費が低下すると、内臓の機能、特に消化器官の機能が低下して便秘につながるのです。
酵素を摂ることで代謝がアップするので、体温を維持して消化器官の働きを良くすることによって、便秘を解消していくことが出来るのです。
代謝が上がればダイエットにも役立ちますから、一石二鳥ですね。
【便秘解消に効果的な酵素の摂り方】
食べ物に含まれている酵素と善玉菌がたくさん酵素を作れるように、善玉菌を増やすための食事をすることで、便秘の解消効果が期待できます。
加齢とともに減っていく酵素を補うとともに、腸の中の酵素を増やすことが出来るようにするには何を食べれば良いのでしょうか。
【生のフルーツや野菜を食べること】
酵素は生の食品に多く含まれています。オススメなのは果物や野菜を、加熱せずにそのまま食べることです。
酵素は熱に弱いため、加熱してしまうと死滅してしまうといわれています。
ですから、酵素をたっぷり摂りたいなら、生野菜のサラダにフルーツ、という組み合わせが最適なんですね。
特にオススメの食材は、
- キウイ
- パイナップル
- リンゴ
- グレープフルーツ
- キャベツ
- 小松菜
- 生姜
などです。幅広く、色々な食材からとるように工夫してみましょう。
果物でも缶詰はダメです。加熱して加工されてしまっているため、酵素は摂取できません。
【加熱しすぎないで食べること】
味噌は発酵食品なので酵素を摂ることが出来るのですが、熱い味噌汁は酵素の力がほとんど期待できません。
味噌汁で酵素をとるなら、野菜などの具を煮ただし汁を40度程度に冷まします。
そこに味噌を溶いて食べれば酵素を生きたまま摂ることが出来るんです。もしくは生野菜につけて食べるなど、加熱しない工夫をしてみてください。
他の食材も加熱するあら40度以下と覚えておくといいでしょう。
【善玉菌を増やす発酵食品を摂る】
発酵食品にも酵素は含まれています。
- ヨーグルト
- 味噌
- 納豆
- キムチ
など、普段の食事にも取り入れやすいものばかりだと思います。
発酵食品には、
- 乳酸菌
- ビフィズス菌
など、腸内環境を整える善玉菌も含まれていますから、毎日食べて欲しいです。
【水分もたっぷり摂ること】
酵素がその力を発揮するためには、十分な量の水分が必要です。
というのも、代謝の過程で不要となったものは尿や便となって排出されますから、消化や代謝が盛んな人ほど尿も老廃物も増える、ということ。
尿が増えるということは体内の水分が減る、ということですから、減った分を供給しないと血液はドロドロになって血流が悪くなります。
血行が悪くなると補酵素であるビタミンやミネラルが全身に行き渡らず、酵素の働きが鈍ってしまうのです。
酵素の働きを活発にするために、生の食材と一緒にたっぷりの水分も摂ることをお忘れなく。
【酵素のサプリメント、ドリンクを摂る】
酵素は熱に弱いので、食事から摂れる量が限られています。毎食生野菜と生のフルーツをたっぷり摂れる人も少ないでしょう。
そんな時に利用したいのが酵素のサプリメント、もしくはドリンクです。
サプリやドリンクなら食事が不規則な人でもとりやすいと思います。
このとき大事なのが製法です。酵素は熱に弱いのですから、加熱殺菌しているものでは酵素が死んでいます。どうやって酵素を活かしたまま配合しているのか、生産過程などもしっかり確認して選ぶことが大事ですね。
また、酵素の働きを活発にするためには余計な添加物が極力少ないものを選びましょう。
【酵素の力で無理なく便秘解消】
酵素で便秘が解消できる可能性があることが分かりました。
薬に頼らず何とかしたい、と思っている女性は多いと思うのですが、食生活の改善が必要だということはわかっていても、なかなか難しいですよね。
でも酵素をうまく利用すれば、便秘解消はもちろん、ダイエットも同時に出来るかもしれません。
基本的には食事に酵素を含んだ食材を積極的に摂り、足りない時はサプリメントなどで補うなどして、腸内環境を整えていきましょう!
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- 2018.06.17
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