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【界面活性剤の危険性とは?②】洗顔は合うものを選ぶのに、シャンプーを選ぶ時は?

Hair concierge ?小川侑哉です
 
前回に引き続き、
【自分に合ったシャンプー剤の選び方①】のお話。

今回は、界面活性剤の種類を詳しくご紹介させていただきます。


【肌への刺激が強い高級アルコール系界面活性剤】
製造方法によって脂肪酸から作られる天然系のものと石油から作られる石油系にものがあります。
*ラウリル硫酸Na
*ラウレス硫酸Na
*ラウレス硫酸アンモニウム
*ラウリル硫酸塩 etc…
いずれも洗浄力が非常に強く、肌への刺激が非常に強い成分です。頭皮の皮脂を過剰にとりすぎてしまい、それを補おうと毛穴から異常な量の皮脂が分泌され、毛穴がつまり脂漏性脱毛症の原因になったり、肌の弱い方にとっては乾燥、フケの原因となる可能性もあります。
中でもラウリル酸Naは分子が小さく毛穴からも浸透するため、経皮毒を起こす危険も心配されています。
*ラウレス硫酸Na
*ラウレス硫酸アンモニウム
これらは洗浄力、脱脂力ともに強く、敏感肌の人は使わない方がいい成分です。硫酸系の界面活性剤は刺激が強いと覚えておくと良いでしょう。

 
【石油から作られる石油系界面活性剤】
文字通り、石油から作られている界面活性剤です。
*側鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(ABS)
*直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(LAS)
*オレフィン(C12-C14)スルホン酸Na
洗濯洗剤などに使われていますが、スルホン酸Naはサロン系のシャンプーに使われることもあります。
 
【肌が弱い人は控えた方が良い石鹸系界面活性剤】
ヤシ油など天然の油脂から作られる
*ラウリン酸Na
*オレイン酸Na
*ステアリン酸Na etc…

天然の油脂に苛性ソーダ(または苛性カリ)を加えて反応させると石鹸が出来ますが、苛性ソーダはアルカリ性なので、石鹸はアルカリ性となります。原料は天然物ですが、反応させて作るので〈合成界面活性剤〉と呼ばれます。人の肌は弱酸性ですが、健康な肌であればアルカリ性の石鹸で洗ってもすぐに弱酸性に戻るので大丈夫です。ですが、皮膚が極端に弱い場合や炎症がある場合はアルカリ石鹸は控えた方が良いです。

↓ここから優しい界面活性剤です↓
【髪に優しいアミノ酸系界面活性剤】
低刺激なのでシャンプーよりも化粧品などによく使われています。
アミノ酸由来の界面活性剤で、適度な洗浄力と脱脂力があり、髪をしなやかなに洗い上げます。
*ココイルメチルタウリンNa
*ラウロイルメチルタウリンNa
*ココイルグルタミン酸Na
*ラウロイルメチルアラニンNa
*ココイルメチルアラニンNa
*ラウラミノプロピオン酸Na
*ラウリミノジプロピオン酸Na
*ラウロイルアスパラギン酸Na
低刺激なので頭皮にも安心して使えます。サロン系のシャンプーによく使われる界面活性剤です。
 
【低刺激な両性界面活性剤】
水に溶けた時に二つの性質が現れるので両性イオン系界面活性剤とも呼ばれます。
*アルカリ性領域ではアニオン界面活性剤
*酸性領域ではカチオン界面活性剤
ベタイン系とアミノ酸系に分かれ、ベタイン系は低刺激で目に入っても痛くないのでベビーシャンプーなどに使われることもあります。
*ラウラミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)
*ココアン赤酢酸Na
*ラウリミノジプロピオン酸Na
などがあります。
ベタインとはサトウダイコンから作られる保湿成分で、化粧品などにもよく使われています。
 
結局のところ、、
【肌によくないものをどうやって見分けたらいい?】
これまであげて来た界面活性剤の成分をすべて覚えておくのは無理ですし、カタカナばかりでどれがどれだかわからなくなってしまいますよね。
となると、ひとつの目安として、シャンプーを買う時は裏の成分名をよく見て
*「~硫酸」
*「アルキル~」
*「スルホン酸~」
などが、肌に刺激の強い界面活性剤の成分だと覚えておいてくださいね!
 
総じて、アミノ酸系やベタイン系の界面活性剤が髪には優しいということはお分かりいただけましたか。
ただ、シャンプーを選ぶ時は、成分表示をしっかりすべてみて下さい!アミノ酸系といいながら、石油系や高級アルコール系の界面活性剤をメインで使い、アミノ酸系のものはごくわずかしか入っていない、という場合もあるのです。確かに、まったく入っていないわけではないので嘘ではありませんが、消費者の側からすれば欲しかったものではないはずです。成分は含有量の多い順に表示されていますから、一番最初は水がほとんどです。その次からが界面活性剤になるので、カタカナばかりでイヤになるかもしれませんが、しっかり確認してから買うようにしましょう。
綺麗な頭皮や美髪を保つ為には、商品の宣伝文句に惑わされない正しい知識をつけることが必要です!
天然って書いてあるから何となく良さそう、ではなくて「自分の髪に使っても大丈夫な成分だから」といえるような賢いユーザーにご一緒になりましょう!
それでももし分からない場合は、お店でもLINE@でもお気軽にご相談くださいませ(^ ^)

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Hair concierge ?小川侑哉